|
新規に参入する企業にとって施設固有の危機管理についての研究は欠かせません。 施設にはさまざまなリスクファクターがありますが、利用者や来場者に関連する部分について少しヒントになる点を考えてみましょう。 指定管理者制度がスタートしてから最も話題になったのは埼玉のプール事故です。また最近の話題では東京江戸博物館での事故があります。 これらはいずれも来場者に関する危機管理です。 埼玉のプールの場合は施設管理者の直接的な責任ですが、東京江戸博物館の事故は業務委託先の警備会社の責任も問われることになるでしょう。 これらのように来場者に関することは危機管理のポイントについては、目に見える部分であり事故についての報道もタイムリーに行われるので新規参入企業でも想定しやすい部分があります。 これに対して公立施設の中で劇場・ホールなどは特殊な分野の施設であり、固有のリスクマネージメントが必要になります。 もっとも事故発生の確率が高く、また事故が発生した場合に重大な結果を招く場所は舞台です。 奈落への落下、ステージからの落下、高所からの落下、照明器具など吊モノの落下、舞台設置上の事故などこれらは施設を借りている利用者や、出演者、利用者が手配した舞台技術スタッフなどの人命にかかわる問題です。 舞台設営時や撤収時のほか、本番中にも危険は潜んでいます。 地震が発生した場合の舞台装置や吊モノやPA用スピーカー等の転倒や落下、照明器具が幕類に触れることのよる火災の発生。 来場者が係る事故、来場者の目に触れる事故についてはニュースとして取り上げられることが多いのですが、スタッフの事故に関しては従来は報道されることはきわめてまれでした。 事故当時、その現場に係っていたスタッフのクチコミや、最近ではブログを通して広まるというのが現状のようです。 そんな中、今年の夏に都内の文化施設での照明スタッフの転落死亡事故については、事例研究として発表することで今後の事故防止に役立てたいという技術責任者の英断がありました。 舞台に関する実務的なセミナー実施や情報提供は公立文化施設協会が行うものが量・質ともに充実しているようです。 文化施設の指定管理者として新規参入された企業や共同事業体には全国公立文化施設協会や都道府県の公立文化施設協議会への加入をしていただきたいと思います。 それは技術面や運営面でこれまで外部にはオープンにされることが少なかったさまざまな情報を得るためだけでなく、指定管理者として利用者や来場者の安全確保のマインドを認識するという危機管理対策としてです。 |
| << 前記事(2006/11/07) | トップへ | 後記事(2006/11/11)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
(その1) |
伊集院忍 2006/11/09 23:35 |
(その2) |
伊集院忍 2006/11/09 23:37 |
伊集院様 |
井戸端の世話役 2006/11/11 09:04 |
| << 前記事(2006/11/07) | トップへ | 後記事(2006/11/11)>> |